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3D骨格標本データベース公開のお知らせ

更新日: 2025年12月24日

株式会社パレオ・ラボ(Paleo labo Co., Ltd.)は、動物の骨格を3Dで観察できるオンラインデータベースを公開しました。本サイトは、研究者・学生だけでなく、動物や自然、考古学に興味のあるすべての方が、骨格を通して「過去の暮らし」や「人と動物の関わり」を理解するための新しい学びの場となることを目指しています。

■なぜ「骨」を見ることが大切なのか?

普段の生活では意識しませんが、骨には「その時代にどんな動物が生きていたのか」「人々がどのように動物を利用していたのか」など、文化や環境を知るための重要な情報が詰まっています。

たとえば、考古学の一分野である動物考古学(Zooarchaeology)では、遺跡から出土した動物の骨や歯、貝などを分析することで、

  • 食べられていた動物の種類
  • 当時の狩猟・漁撈・牧畜の特徴
  • 気候や環境の変化
  • 人と動物の関わり(飼育、儀式、埋葬など)

といった、過去の社会像を読み解きます。

しかし、実際に遺跡から出る骨は欠けたり砕けたりしていることが多く、形も微妙に変形しています。そのため、「元の骨格がどんな形をしているか」を理解していないと、種類を特定することが非常に難しくなります。

■3Dで公開する理由

骨格を見分けるには、写真だけでは十分ではありません。

  • 厚み
  • 曲がり具合
  • 関節面の角度
  • 細かな凹凸

といった特徴は、さまざまな角度から立体的に見ることで初めて分かってきます。

3Dデータなら、画面上で骨を自由に回転させたり、細部を拡大したりできるため、「実物に触れなくても、本格的な観察ができる」環境を再現できます。
標本の所蔵施設が限られている、遠方で通いづらい、学生が気軽に触れられない——こうした現場の課題を補うために、オンラインでの3D公開に踏み切りました。

■本サイトで実現したいこと

本サイトは、研究者・学生・一般の方まで、誰もが動物の骨格を立体的に観察し、「骨からわかること」にアクセスできる環境をつくることを目指しています。研究や授業で比較資料が必要な場合には信頼性の高い3Dデータとして役立ち、初学者にとっては骨の特徴をつかむための練習の場にもなります。

また、専門知識がなくても、骨格を通して過去の暮らしや人と動物の関係を想像できる、開かれた学びの入口として機能することを期待しています。

■今後の展開について

パレオ・ラボでは、今後も掲載する骨格標本や解説記事を段階的に増やしていきます。
また、実物標本には重さや質感など、デジタルでは伝わらない魅力が多くあります。本サイトは、そうした実物の価値を補いながら、「誰でも・どこからでも高度な観察ができる」新しい標本アクセスの形を提供していきます。

オンライン標本アーカイブとして、研究・教育・一般学習のすべてを支える基盤へと成長させていく予定です。